2007年11月27日 21:44
〔ベルギー/仏〕INNOCENCE (2004年)
監督:ルシール・アザリロヴィック
原作:フランク・ヴェデキント
脚本:ルシール・アザリロヴィック
ゾエ・オークレール/ベランジェール・オーブルージュ/リア・ブライダロリ/マリオン・コティヤール/エレーヌ・ドゥ・フジュロール/Alisson Lalieux/Ana Palomo-Diaz/Astrid Homme
森の中にある学校、そこには少女しかいない。教師もごく僅かで、謎めいた陰気な老女が世話のためにいるばかり。世間とは隔離されたその森の中で、美しい少女達は勉強とバレエのレッスンに明け暮れていた。外の世界を垣間見たいという子供らしい好奇心、仲間と一緒に暮す安閑とした暮らし。その中で、少女達は無垢な心を守り続け、やがて卒業の時を迎える。
予告からではどういった話なのかいまいち掴みきれなかったのだが、『少女の無垢さと純潔を爽やかにそしてほのかにエロティックに』描いた作品らしい。
子供と言うのは大方純真無垢なものだが、特に少女に見られる特有の可憐な美しさと純粋さを捉えている。まるで匂い立つような甘やかな乙女の世界。人の気配の無い深い森の映像と、廃墟にも見える古めかしいお屋敷の姿、美しくも儚げで、どこか荒涼とした静謐さを感じる背景が、そんな少女達を画面に現れた妖精のように見せている。
映画として何が言いたいのか?というと、全体的にそうした少女の姿を、現実から切り離して幻想的に(しかもちょっと、、、いやかなり?ダークに)見せるという、ただそれだけのような気がした。原作を読んでみたい気がする。
登場人物のほとんどの女の子が、映画初出演のようだ。そのせいか、演技がほとんど学芸会の乗りである。美しければ良い!という観点なのか?これがどうも・・・、目を見張るほどの美少女揃いでもないところが、フランス流のシュールさなのか?
バレエのプロを養成するという趣旨の学校なのか?と思ったのだが、少女達の踊りは・・・ノーコメントとさせていただく。となると考えられるのは、このシチュエーションを現実社会と重ね合わせて見ること。思春期に至る少女達が時に陥る夢想的状況をこの学校内部として考えると、彼女等を見つめる大人達は、そうした無垢さを汚す悪しき世界にも思える。
しかしそうした世界から永遠に逃れる事は出来ず、しかも人はそれを結果として求めるものなのだろう。外の世界に憧れたアリスしかり、どこと無く寂しげな女教師の姿もしかりだ。
果たして、無機質な繭の中に囚われた生活は、厳しい現実社会よりも優れているのか?その答えは、映画ラストに観られるのじゃないだろうか?雑踏と人が生み出す澱んだ空気。しかし色彩ある世界。その中にあって、大きな不安を抱えた少女の気持ちは、あっと言う間に溶解してしまう。果たして、この後の彼女達の生活はいかなるものなのか?答えは簡単だ。普通に、紆余曲折のある、人間臭い人生を、しかし楽しい人生を送る事になるのだろう。
幻想的な世界観に酔いしれながら、美しい乙女の幻の世界を堪能する。そしてその裏に隠された、ブラックだが現実感のある事柄をじっくり見出して欲しい。提案は、眠い時に見るな!である(笑)。
ぽすれん『エコール』紹介
監督:ルシール・アザリロヴィック
原作:フランク・ヴェデキント
脚本:ルシール・アザリロヴィック
ゾエ・オークレール/ベランジェール・オーブルージュ/リア・ブライダロリ/マリオン・コティヤール/エレーヌ・ドゥ・フジュロール/Alisson Lalieux/Ana Palomo-Diaz/Astrid Homme
森の中にある学校、そこには少女しかいない。教師もごく僅かで、謎めいた陰気な老女が世話のためにいるばかり。世間とは隔離されたその森の中で、美しい少女達は勉強とバレエのレッスンに明け暮れていた。外の世界を垣間見たいという子供らしい好奇心、仲間と一緒に暮す安閑とした暮らし。その中で、少女達は無垢な心を守り続け、やがて卒業の時を迎える。
予告からではどういった話なのかいまいち掴みきれなかったのだが、『少女の無垢さと純潔を爽やかにそしてほのかにエロティックに』描いた作品らしい。
子供と言うのは大方純真無垢なものだが、特に少女に見られる特有の可憐な美しさと純粋さを捉えている。まるで匂い立つような甘やかな乙女の世界。人の気配の無い深い森の映像と、廃墟にも見える古めかしいお屋敷の姿、美しくも儚げで、どこか荒涼とした静謐さを感じる背景が、そんな少女達を画面に現れた妖精のように見せている。
映画として何が言いたいのか?というと、全体的にそうした少女の姿を、現実から切り離して幻想的に(しかもちょっと、、、いやかなり?ダークに)見せるという、ただそれだけのような気がした。原作を読んでみたい気がする。
登場人物のほとんどの女の子が、映画初出演のようだ。そのせいか、演技がほとんど学芸会の乗りである。美しければ良い!という観点なのか?これがどうも・・・、目を見張るほどの美少女揃いでもないところが、フランス流のシュールさなのか?
バレエのプロを養成するという趣旨の学校なのか?と思ったのだが、少女達の踊りは・・・ノーコメントとさせていただく。となると考えられるのは、このシチュエーションを現実社会と重ね合わせて見ること。思春期に至る少女達が時に陥る夢想的状況をこの学校内部として考えると、彼女等を見つめる大人達は、そうした無垢さを汚す悪しき世界にも思える。
しかしそうした世界から永遠に逃れる事は出来ず、しかも人はそれを結果として求めるものなのだろう。外の世界に憧れたアリスしかり、どこと無く寂しげな女教師の姿もしかりだ。
果たして、無機質な繭の中に囚われた生活は、厳しい現実社会よりも優れているのか?その答えは、映画ラストに観られるのじゃないだろうか?雑踏と人が生み出す澱んだ空気。しかし色彩ある世界。その中にあって、大きな不安を抱えた少女の気持ちは、あっと言う間に溶解してしまう。果たして、この後の彼女達の生活はいかなるものなのか?答えは簡単だ。普通に、紆余曲折のある、人間臭い人生を、しかし楽しい人生を送る事になるのだろう。
幻想的な世界観に酔いしれながら、美しい乙女の幻の世界を堪能する。そしてその裏に隠された、ブラックだが現実感のある事柄をじっくり見出して欲しい。提案は、眠い時に見るな!である(笑)。
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ぽすれん『エコール』紹介













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