『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
〔米〕STRANGER THAN PARADISE (1984)
監督:ジム・ジャームッシュ
脚本:ジム・ジャームッシュ
ジョン・ルーリー/エスター・バリント/リチャード・エドソン/セシリア・スターク
ハンガリー移民のウィリー、NYで長年暮らし、親友もできた。祖国とは10年間音信は無かったが、同じくアメリカで暮らす伯母から連絡が入った。ウィリーには従妹に当たるエヴァがハンガリーからやってくるという。その頃伯母は入院してしまうので、10日間ほどエヴァを預かって欲しいと頼まれたウィリーは、嫌々ながらも彼女を引き受ける。やってきたエヴァが伯母の元に去った時、少し寂しい気がしたウィリーは、親友と2人、着の身着のままでエヴァの暮らすクリーブランドへドライブを開始する。
確か恐らくきっと多分、公開後間もなく観ているはずのこの映画。何しろ姉がJ・ジャームッシュが好きで、主演のJ・ルーリーはアルバムも持っていたぐらいなので、彼女は姉妹の部屋にポスターまで貼っていた。というか子供の頃、姉は自分のポスターは貼るが私の好きなポスターは絶対に貼らせないという暴君で、続く『ダウン・バイ・ロー』のポスターもどど〜んと。。。
そんな個人的に悲しい思い出に裏打されたこの作品(笑)。間違いなく観ているはずなのだが、当時まだ中学生だった私にはいささか難しく退屈だったのだろう、ほとんど記憶に無い。そう考えると、2歳しか違わない姉は早熟だったのか、単にこの雰囲気にのまれていただけなのか?とにかくJ・ジャームッシュの初期の作品に心酔していた。
さて、公開から23年を経て、私も大分大人になった(笑)。今なら十分楽しめるはずだわと、再度試してみる事にしたのだ。さて、、、感想は?
最初はやはりダメだなと・・・。台詞は無いし、単調過ぎるし、何事も起こらないし、訴えかけるものも無いし。淡々と進む映画に軽い眠気も呼ばれつつ、、、エヴァが去っていく辺りからぐいぐいと惹き込まれた(笑)。
何でなのかは解らない。取り立てて何があるわけではないのだが、移民として暮らすウィリーの、その行動や日常だけでも魅せる部分があった。何しろJ・ルーリーが良い。まさにウィリーそのもの。画面の中で、J・ルーリー演じるウィリーは、J・ルーリーではなくてウィリーだったのだ。(不思議の国のアリスばりの・・・謎かけみたい(笑))
なんと言ったら良いのかしら?単調で格別凄い事があるわけでもないし、こうした映画は多くある。だけど・・・独特の雰囲気、観客を惹き込む魅力、飽きさせない展開と演出。だけど、大仰しさはほとんど無い。
ラストなんてかなり肩から力が抜ける、ほとんどコントかと思えるような展開ですらある。違った目線で観ればかなりシニカルな終わり方ではあるが、ウィリーの短絡的な行動につい苦笑が出てしまう。いやもしかしたら、あれはウィリーの潜在意識の願望だったのかも?
アメリカで暮らしアメリカ人であろうとしても、永遠にストレンジャーでしかあり得ない。そんな環境に、もしかしたらウィリーは絶望していたのかもしれない・・・、いや、やっぱり違うな(笑)。
いやしかし、観終わった時かなり面白かったのに、格別それに対して興奮している訳でもなく、むしろどこが、何が?と問われたら、まともな答えは見つからない。この魅力、まさにJ・ジャームッシュ・ワールドの真髄が詰まっているという証拠なのか。
ぽすれん『ストレンジャー・ザン・パラダイス』紹介
監督:ジム・ジャームッシュ
脚本:ジム・ジャームッシュ
ジョン・ルーリー/エスター・バリント/リチャード・エドソン/セシリア・スターク
ハンガリー移民のウィリー、NYで長年暮らし、親友もできた。祖国とは10年間音信は無かったが、同じくアメリカで暮らす伯母から連絡が入った。ウィリーには従妹に当たるエヴァがハンガリーからやってくるという。その頃伯母は入院してしまうので、10日間ほどエヴァを預かって欲しいと頼まれたウィリーは、嫌々ながらも彼女を引き受ける。やってきたエヴァが伯母の元に去った時、少し寂しい気がしたウィリーは、親友と2人、着の身着のままでエヴァの暮らすクリーブランドへドライブを開始する。
確か恐らくきっと多分、公開後間もなく観ているはずのこの映画。何しろ姉がJ・ジャームッシュが好きで、主演のJ・ルーリーはアルバムも持っていたぐらいなので、彼女は姉妹の部屋にポスターまで貼っていた。というか子供の頃、姉は自分のポスターは貼るが私の好きなポスターは絶対に貼らせないという暴君で、続く『ダウン・バイ・ロー』のポスターもどど〜んと。。。
そんな個人的に悲しい思い出に裏打されたこの作品(笑)。間違いなく観ているはずなのだが、当時まだ中学生だった私にはいささか難しく退屈だったのだろう、ほとんど記憶に無い。そう考えると、2歳しか違わない姉は早熟だったのか、単にこの雰囲気にのまれていただけなのか?とにかくJ・ジャームッシュの初期の作品に心酔していた。
さて、公開から23年を経て、私も大分大人になった(笑)。今なら十分楽しめるはずだわと、再度試してみる事にしたのだ。さて、、、感想は?
最初はやはりダメだなと・・・。台詞は無いし、単調過ぎるし、何事も起こらないし、訴えかけるものも無いし。淡々と進む映画に軽い眠気も呼ばれつつ、、、エヴァが去っていく辺りからぐいぐいと惹き込まれた(笑)。
何でなのかは解らない。取り立てて何があるわけではないのだが、移民として暮らすウィリーの、その行動や日常だけでも魅せる部分があった。何しろJ・ルーリーが良い。まさにウィリーそのもの。画面の中で、J・ルーリー演じるウィリーは、J・ルーリーではなくてウィリーだったのだ。(不思議の国のアリスばりの・・・謎かけみたい(笑))
なんと言ったら良いのかしら?単調で格別凄い事があるわけでもないし、こうした映画は多くある。だけど・・・独特の雰囲気、観客を惹き込む魅力、飽きさせない展開と演出。だけど、大仰しさはほとんど無い。
ラストなんてかなり肩から力が抜ける、ほとんどコントかと思えるような展開ですらある。違った目線で観ればかなりシニカルな終わり方ではあるが、ウィリーの短絡的な行動につい苦笑が出てしまう。いやもしかしたら、あれはウィリーの潜在意識の願望だったのかも?
アメリカで暮らしアメリカ人であろうとしても、永遠にストレンジャーでしかあり得ない。そんな環境に、もしかしたらウィリーは絶望していたのかもしれない・・・、いや、やっぱり違うな(笑)。
いやしかし、観終わった時かなり面白かったのに、格別それに対して興奮している訳でもなく、むしろどこが、何が?と問われたら、まともな答えは見つからない。この魅力、まさにJ・ジャームッシュ・ワールドの真髄が詰まっているという証拠なのか。
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ぽすれん『ストレンジャー・ザン・パラダイス』紹介
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