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『GOAL! 2』
- 2007/12/30(日) 16:26:25
〔英〕GOAL II: LIVING THE DREAM (2007年)
監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:エイドリアン・ブッチャート/マイク・ジェフリーズ/テリー・ローン
クノ・ベッカー/アレッサンドロ・ニヴォラ/スティーヴン・ディレイン/アンナ・フリエル/レオノア・バレラ/ルトガー・ハウアー/エリザベス・ペーニャ/ニック・キャノン/カルメロ・ゴメス
イングランド・プレミアリーグのニューカッスルに定着してきたサンティアゴは、ロズとの結婚も控えて順風満帆で充実した日々を送っていた。ゴールを量産する彼の活躍に目を着けたレアル・マドリッドの首脳陣は、サンディアゴを引き抜く事にする。新しい生活を始めたサンディアゴは、一足早くレアルに移籍していたハリスと共に激戦を戦っていく。しかし、有名になったサンディアゴに、以前からの友人達とは見えない壁が出来始める。婚約者ロズとの間にすら。離れ離れになった母の消息が浮上する中、サンディアゴは深い孤独に突き落とされていく。
あ〜〜〜、さて、話題になった前作、いささか勢いの落ちた今作(笑)。何故だろう?この不評当たり前な空気は。かく言う私も、さほど期待していなかった。グズグズだろうなと(笑)、サッカー界のスーパースター達は、この映画で失笑を買うのじゃないか?と。主演のK・ベッカーは、この作品に出演した事を、そろそろ後悔しているのじゃないか!?と。
すみません、失礼でした。面白かったです。普通に。
前作は見所満載のエピソードだった。起伏も激しく、ドラマ性も高い。恋人との出会い、彼を見出した恩人との繋がり、頑固な父との軋轢と悲壮感のある別れ等などだ。そりゃ、話としては格段に面白味があるだろう。今回は有る程度選手として成長して、物語の核となり盛り上がりとなるのは、銀河系軍団とまで言われるレアル・マドリッドへの移籍くらいだ。盛り上がりの要素としては大分薄い。しかしその辺、実に上手く纏め上げていると思う。脚本は上手いよね。
監督もなかなか良い。サッカーシーンの見せ方、絡め方などは、前作より遥かに良いと思う。合成シーンの不自然さが薄らいだのは今回DVDで鑑賞したせいもあるとは思うが、下手に実際の選手と絡むシーンを抑えていたおかげで、合成したわざとらしさが減っていたのだと思う。
心配していたスーパースター達の扱いも良い。何しろ台詞が無い(笑)。映像だけで彼等は登場する意義があるという事を、十分に承知した感じだった。台詞がある選手もいたが、これもなかなか自然で上手い。その分、ハリスとムネスの2人だけがチームから浮いていた印象もあったのだが、それはもう、ほら、解りきった事じゃない(笑)。
製作がアメリカ・イギリスから、イギリスのみになっている。ちなみに次作はドイツへ移行。監督はスペイン出身、目立った監督作は無いが、この作品からは眠れる逸材では?と思わせる。次作監督はアンディ・モラハン。音楽関係の仕事が多いみたいで、日本で紹介されている作品としては『ハイランダー・シリーズ』の3作目らしい?余り知らない監督だが、期待しておこう。
ついでに次作の注目点としては、出演する役者が良い!
まずレオ・グレゴリーが出る♪しかもなんと、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のニック・モランも!『フットボール・ファクトリー』のテイマー・ハッサン、そしてゲイリー・ルイスも!!!ドイツ製作と言っておきながら、監督がこれ、スコットランド出身ですかね?思いっきりイギリス勢で固めている感がある。トンでもなく楽しみになって来た(笑)。
脱線したが映画の話。
青年の成長の過程の一時期をじっくりと描いている点、実に上手いまとまりだったと思うし、ありがちに転がらずに制御の効いた脚本だったと思う。サンティアゴが道理の解ったキャラを確立していて、羽目を外すのはハリスにお任せという感じだし、そのハリスも別に大外しという訳でもなく、こうした映画には珍しいぐらい嫌味で大げさな人間が少ない。その点も逆に、ありきたりになっていなくて良い。
ただ、ムネスが良いヤツ過ぎて、余りに良いヤツ過ぎてファンタジックな印象すらある(笑)。車盗まれて窮地に追い込まれてユニフォーム盗まれて・・・まだ良いヤツってどう?(笑)。ある意味狂乱の世界に放り込まれた普通の青年としては、ちょっとばかり浮かな過ぎという気もする。しかし前作に引き続き、K・ベッカーはかなり良い。
もう1人、役者で言えば今回はなんと言ってもR・ハウアーが最高!最初に出てきた時に『オシムさん?』と見間違えたが、名門チームを率いる監督の雰囲気を完璧にまとい、眼光の鋭さと何か印象深く重要な事を常に秘めていそうなあの重々しさ、ヨーロッパ的風貌も完璧でまさにヨーロッパリーグの名監督という感じ。新キャラクターとしては素晴らしい存在感だった。
3作目もあるから先は解る、でもどうなって行くんだろう?どうするんだろう?という興味や緊張感は今作の方が格段に楽しめ、次作へ繋がる良い中継ぎ作品に仕上がっていた。日本も登場して、福西がチロっと映ってた(笑)。次作では中田氏が出るとか出ないとか?
なかなかに質の良いサッカー作品に仕上がっているので、逆に『FIFA公認!』とか、『ベッカム、ロナウド、ジダン出演!』とか、妙な宣伝が無い方が良いのではないか?という懸念も抱えつつ、次作に大きな期待を抱かせてくれた。
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ぽすれん『GOAL! 2 STEP 2 ヨーロッパ・チャンピオンへの挑戦』紹介
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