『オーシャンズ13』

2007年12月30日 17:06

〔英〕OCEAN'S THIRTEEN (2007年)
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
脚本:ブライアン・コッペルマン/デヴィッド・レヴィーン
ジョージ・クルーニー/ブラッド・ピット/マット・デイモン/アンディ・ガルシア/ドン・チードル/バーニー・マック/エレン・バーキン/アル・パチーノ/ケイシー・アフレック/スコット・カーン/エディ・ジェイミソン/シャオボー・クィン/カール・ライナー/エリオット・グールド/ヴァンサン・カッセル/エディ・イザード/ジュリアン・サンズ

オーシャンの恩師とも言えるルーベンが、バンクの詐欺にあったショックで危篤に陥ってしまう。大規模なカジノホテル計画に加担していたのだが、バンクはその手柄を独り占めしようとしたのだ。仕返しを決めたオーシャンとその仲間達は、バンクのホテルが失敗するように手を尽くす事にする。綿密に練られた計画を従えて、オーシャンと仲間達の、男の友情を守る挑戦が始まった。

難しい・・・話が難しい・・・。むしろテンポが良すぎる!私のように足りないお脳だと、3回は見ないと理解出来ない(笑)。あながち冗談でもなく。。。
最後の最後になって、これは初めて金銭が絡まない、本当に本気の『復讐』なのだと気がついた次第。ダイヤに絡む話はあったが、これはあくまでもサブ。製作者であるJ・クルーニーと目玉共演者B・ピットの深い意思をすら感じる結末にもなっていた。
さすがにもう、13人も仲間がいると多すぎ(笑)。1人1人が上手く描かれていない感がある。個性が薄い役者だったら、簡単に抹殺されてしまいそうなサバイバル状態だ。出演陣を見てみれば、個々で主役を張れる名優揃い。B・マックなんて影薄い薄い!そんな中でもそれぞれ奮闘していたようにも感じるが、M・デイモンはずるいなぁ、美味しいところ貰いすぎ(笑)。基本余り好きな役者ではないが、この作品に出ているM・デイモンは結構好きだったりする(笑)。
いやしかし、A・パチーノが良い。やはり良い、13人もの有名役者の向こうを張って、1人悪役に徹するわけだが、14人分の勢いはあったと思われる。ラストの『俺のダイヤが・・・』とか言う台詞の時の顔、圧巻。あの気の抜けた放心状態の表情は素晴らしいね(笑)。個人的に、A・パチーノは初めて演技を観て鳥肌が立った人。思い出深い名優であります。
またE・バーキンも宜しい。あの、美人じゃないのに何か綺麗という感じが(笑)。役柄もピッタリで、A・パチーノと絡むとなんとも恐ろしい、お近付きになりたくないコンビの出来上がりだ。
ラストには『あ〜、なるほどね!』とすっきり感があるにはあったが、やはり登場人物も多いし話も複雑だし、そのくせなんだか相撲取りが出てきたり、変な日本的描写があって気が逸れたり(笑)。かなり疲れたのは事実だ。
その分、こうした詐欺や騙し合いが核になっている映画として、質はかなり高いのだろうと思う。練りに練られた脚本を、巧みに映像化しているというね。多分きっと、この映画がすんなり落ちなかったのは、私の脳の皺が普通より少ないからだろうと虚しくなる。
しかし、そんな置いてけぼりの私でも、十分な楽しみどころは隠されていて、第一には出演者。なんとも良い味を醸している『大人の男』の共演である。B・ピットが青く見えるぐらい、むしろM・デイモンなんざ小学生に見えてしまうぐらい(笑)。A・ガルシアもここ一番に素敵に見えた。J・クルーニーは言うに及ばず。全く、憎らしいぐらい格好良い。
なんて、実はそんな中、K・アフレックとS・カーンのコンビが結構好きだったりする。今回もこの2人、渋いおじさま達に混じってコミカル部門を上手く担当。こうした点からも、シリーズ物の面白さを十分熟知した作りで、2作目以降は失速の一途という定説を上手く回避していると思う。これはやはりS・ソダーバーグ監督の手腕のなせる技なのか?と思ってみたり。最近監督作品は少ないが、もうちょっと作って欲しいなぁ、と思ってしまう。

オーシャンズ13 特別版(2枚組)オーシャンズ13 特別版(2枚組)
(2007/12/19)
マット・デイモン、アンディ・ガルシア 他

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