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北の映画祭
- 2008/02/13(水) 00:44:35
現在渋谷で、『N. アイルランド・フィルム・フェスティバル 2008』というのをやっている。アイルランドは好きだが、その文化的特徴個々に対する深い部分には余り興味が無い。例えばアラン・セーター、ケルト文様、リネン、クリスタル、妖精、羊、緑の大地などなど、アイルランドを象徴する物や事柄はたくさんあるが、ひっくるめてアイルランドを感じられるアイコンとして見ているだけなのだ。そうしたものにまつわる講義やイベントなどには、格別の興味が沸かない。文学の国としても名高いアイルランドだが、アイルランド文学の朗読会などがあっても、まず間違いなく行かないだろうなぁ(笑)。
私の知識のほとんどが映画と小説から仕入れているという薄弱さが、こうしたイベント事への興味の薄さを説明する理由になろうかと思うが、かてて加えて、『学ぶ』という如何なる状況も苦手な私は、そうした文化的イベントに、一種の学校的拒否反応を示してしまうのだ。
自分の好きなように、好きなことだけを知りたい。私の探究心なんて、所詮その程度の頼りないものなのだ。アイルランドに対する興味は国そのものに対してであるのだが、かと言って、それを構成している特長的な事柄を掘り下げてみたいとは思わない。こうした積極性の無さが視野を狭めているとは承知しながらも、やはり重い腰は根子が生えたように動こうとはしない。
しかし今回のイベントは、なんと言っても映画が主体だ。しかも『北』に限定している辺りが、憎らしくも心をくすぐる。しかし映画祭というのも、実は結構苦手だったりする・・・。上映予定がきっちりと立てられており、見たい作品と自分の予定を噛み合わせる算段が立て辛い。おまけに最終上映が早くて会社員には難しい時間だったり、劇場が小さくて直ぐ満席になってしまったり。せっかく出かけて行っても、早くから並んだり先に整理券を貰える人の方が圧倒的に有利で、そうなると劇場まで行ったのに映画は観る事が出来ないなんて・・・?と色々考えると、あっという間に面倒臭くなってしまうのだ。
前売りの回数券は断然お得だけど、果たしてそれ程の回数を見られるのか?という懸念がある。そうかと言って、前売りでも1回券ばかりだとなにやら損をした気分になる。なかなか予定が見えないから、結局は当日券を買わざるを得なくなると、最終的には損に損の上塗り・・・という気分になる。
今回も前売りの回数券を買えば相当お得なものを、バイトだとか昼の仕事だとか友人との約束だとかでウダウダしていたら、あっという間に開催初日を迎えてしまった。では当日の3回券?とも思ったが、休日バイトをして、平日昼間も働いて夜もバイトをして・・・そんな状況で3回見られるのかは覚束ない。あ〜、もう面倒臭い!とすっかり諦めていたのだが・・・。
上映作品の詳細を調べれば調べる程、、、観たい。。。しかも、がっちりきっかり、本気で観たい作品を数本にまで絞り込めた。友人との約束が2回ほど被るが、上手く調整すれば誰も傷つかずに(笑)、上手いこと消化できそうだ。しかも2月はこの週だけ、夜のバイトが2日間しか入っていない。日程も時間もピッタリ、運命だ、恐らくこれは運命なのだ(笑)。
残るはチケットの問題。普段でも映画は高い!と映画館には行かない。それなのに、集中して1週間で3回も映画代金を払う?これもまた、映画祭に対する苦手意識のポイントだった。
しかし今回は仕方が無い、いやもう、仕方が無いのだ!今回この映画祭で上映される作品の殆どは、今後日本でDVD化される事は無いだろう。日本語字幕付きで楽しめる機会は、恐らく今をおいて他に無い。日本では未知数の役者が多数出演する、ディープな北アイルランドの映画達。どれもが、あの複雑な国の背景を色濃く反映し、北アイルランドで無ければ作れない、粒揃いに期待できる作品に思える。コメディあり、シリアスあり、青春あり、ロマンスあり。そりゃ本当に時間が許せば、全作品観をたいぐらいだ。この時点で私の財布の紐はすっかり解けた。そう、時間が許せば金の事なんて知った事か!というのが今回の結論。
2度と訪れない至福の機会をお金で買う。それは本来なら、お金などでは買えない喜びの域にあるはず。たかが数千円をケチって延々と後悔するなら、幸せと後悔の無い未来が両方買えるなら安いものじゃないか!結局今回は、当日1回券を買う事に決定!ギリギリまで予定が見えなかったので、最も割高なチケット購入に落ち着いた。
と言うことで、早速行ってきた。映画が始まって間もなく、言いようの無い感動、というか興奮で鳥肌が立った。暗闇の中で鈍い光を放つ(余り上映環境良くなくて(笑))スクリーンの映像。淡々と進む物語、その裏に隠された北の大地の面影。泣かす!感動して泣ける。この映画を観られたことに興奮して泣けてくる。
日本に暮らしていると、見られない映画の数がどれほど多い事か、その量に時折圧倒される事がある。何かとても、損をしている気分になる時も。英語が解らないから、字幕の無い映画は観られない、それ故のもどかしさともいつも戦っている。こうして貴重な映画を観る事が出来たこと、開催者の方々にこの場からでもお礼を言いたい。ちょっと、、、スタッフは仏頂面の人が多くて怖かったけども(笑)。
そんなわけで、今週は『北アイルランド尽くし』の一週間を過ごす予定だ♪(と言っても3本見るだけだけど・・・)
ジャンル:
- 日記
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この記事に対するコメント
ウースター嬢さん、いつもありがとうございます!
この金曜で、楽しませてくれたこのイベントも終了してしまいました。
最後を締め括るに相応しく・・・とんでもないおバカ映画を観てきました(笑)。
日本は娯楽にかかるお金が高いですよねぇ〜
。施設運営費などであの価格設定だそうですが、下手に豪華過ぎるような気がします。
もう少しへタレでも良いから、安くしていただけると嬉しいのに(笑)
作品をチェックしてみました。面白そうな作品がそろっていますね! 私も淡々とした映画が大好きなんです♪(昨夜は「バベットの晩餐会」を十数年ぶりに観ました。10代の頃とは違う感銘を受けました)
日本の映画のチケットは確かに高いですね。それからDVDも高い! あと、映画のお供、ビールも高いです・・・