賞レース!!

日本時間で明日早朝辺り、、、かな?アメリカで『アカデミー賞』が開催される。
さて、個人的には賞レースと言うものに余り興味が無い。世の中『ナントカ賞』というのが多すぎてありがたみも薄れてしまうと言うのもあるが、何より多すぎて、追いかけるのも面倒臭い・・・。唯一、『ヴェネチア国際映画際』だけは、賞が発表されると一応チェックはする。なぜなら、『肌が合う映画祭』だからなのだ。それ以外の映画祭の受賞作というのは、どれも私にとっては『いまいち』な作品が多く、『ナントカ賞を獲ったから何だってぇの?』というね(笑)。
しかしアカデミー賞の場合は、その規模の大きさ、知名度の高さなどなどから、否が応にも色々と情報が入ってくる。そしていつも思ってしまうのだ、我ながら捻くれた考えだとは思いつつ(笑)、数々の賞がいかにして選考されたのか?という経緯を。
例えば、話題になった『ブロークバック・マウンテン』。2005年発表のこの作品は、8部門にもノミネートされておきながら、主要部門の獲得は殆どならず。私的には『監督賞』を受賞したことが驚きだったが、後は納得できる感じだ。
なぜなら、監督が中国人で同性愛を描いた作品だからだ。うざったいぐらい世論を気にする野暮なアカデミーの審査員が、この作品を作品賞にする可能性は著しく低い。同等に、同性愛者を苛烈なまでに演じた主演・助演の俳優も、受賞する可能性は低い。
この年の作品賞受賞作は『クラッシュ』。小規模な映画ではあったが実に優れた秀作。他ノミネート作品を考えると、『ミュンヘン』は内容が腫れ物みたいだし、それ以前に『作品賞』の水準じゃない。『カポーティ』は同じく同性愛を滲ませた作品。『ブロークバック・マウンテン』を外すなら、同等に扱わなくては収まりが悪い。それに、道徳的、人間性的に問題がある作品だ。『グッドナイト&グッドラック』はアメリカの暗い過去を暴き、正直『悪者アメリカ』映画である。となると?残るは『クラシュ』ただ1つとなる。こうして理論立て考えてしまうと、さもありなんという結論が見えてしまうのだ。
2005年の作品賞にノミネートされた作品は正直粒揃い、確かにその中で1・2を争うレベルなのは『ブロークバック・マウンテン』と『クラシュ』ぐらいだと思うので、単にその2つの優劣を競ったと思いたいのが本音なのだが。
しかしここ最近のアカデミー賞は、時折『意外な選出』をして驚かせてくれる。例えば昨年の主演女優賞。『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープか?と思わせておいて『クィーン』のヘレン・ミレンだった。ただこれは、作品自体が『プラダを着た悪魔』だからね、ノミネートに『大御所』不在を懸念したノミネートだったのかも?
基本的に白人のアメリカ人が優勢なのは仕方が無いとして考えると、この時の主演女優賞ノミネートはメリル・ストリープ以外全てヨーロッパ出身の女優。だから単純にメリル・ストリープが受賞かな〜?と思ってしまうが、この場合はかませだったか(笑)。
同じ年の主演男優賞は『ラストキング・オブ・スコットランド』のフォレスト・ウィテカー。この選出は苦渋の選択だったかも?他が余りにも可能性が無さ過ぎだもの。ピーター・オトゥールは今更だし英国人、作品もイギリス製作。ライアン・ゴズリングは年齢と実績から言っても論外。レオナルド・ディカプリオはアカデミーから嫌われてる(笑)。となると『幸せのちから』のウィル・スミスかフォレスト・ウィテカー。黒人が残り、圧倒的な迫力で演じきったフォレスト・ウィテカーの勝利となる。イギリス色の濃い作品で、1人アメリカ人として健闘した彼に軍配が上がったのかも?
こうやって穿った見方で考えていくと、歌手で黒人のビヨンセは、間違っても主演女優賞にノミネートされる事は無いわけだ。もう少し実績を積んで、『女優』としてアカデミーに認めてもらえれば可能性はあるだろうが、他の出演作が『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』じゃダメなのでだろう。

長年こうした捻くれた見方をしていて思ったのは、作品賞は社会的世論などを重視しており、それ以降、ノミネート作品表示の下に行くほどそうしたしがらみから脱して、純粋に優れたものを選んでいるらしいという事。ノミネートに関しては、『話題作り』と『差別』が生まれないように、満遍なく選ばれているように思う。
アカデミー賞では明らかに『嫌われている』役者というのもいるらしく、その代表例がレオナルド・ディカプリオなのだが、これは嫌われているというより、演出された『意外性』のための犠牲者のような気がしてならない。『確実視』されているものを蹴飛ばすと、それは大きな話題になる。

さてさて、今回のアカデミー賞、いかなる結果になるのか?今年は小粒作品が多く、比較的地味なノミネートになっているという。
いずれにしろ、意外な驚きあり、納得できるもの有りで興奮を残していくのだろう。それに所詮、賞は賞。映画は万人が同じ感想を持つとは限らない。結果的には、観た人それぞれが最高と思う作品を見つければ、それこそが個々人の『今年の1番』。それぞれの中で栄光を勝ち取れば良いじゃないか。万人のためのアカデミー賞は、それほど重要なものじゃない。
あ・・・いや、映画人にとっては重要よね(笑)。

って訳で、そうした捻くれた理論個人的には抱えつつ、勝手にアカデミー予測(笑)。

【作品賞】
 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

【主演男優賞】
 ジョージ・クルーニー:「フィクサー」

【主演女優賞】
 ローラ・リニー:「The Savages」
 エレン・ペイジ:「JUNO/ジュノ」
※決めかねた・・・

【助演男優賞】
 ケイシー・アフレック:「ジェシー・ジェームズの暗殺」
※トミー・リー=ジョーンズも捨てがたいが、今更感が拭えず、最近のケイシー・アフレックの好評価も考慮すると・・・ひょっとして?

【助演女優賞】
 ケイト・ブランシェット「アイム・ノット・ゼア」
 ルビー・ディー  「アメリカン・ギャングスター」
 エイミー・ライアン  「Gone Baby Gone」
※映画が解らなくて決めかねた・・・

【監督賞】
 ジョエル&イーサン・コーエン:「ノーカントリー」

【オリジナル脚本賞】
 「JUNO/ジュノ」

【脚色賞】
 「潜水服は蝶の夢を見る」

【外国映画賞】
 「ボーフォート -レバノンからの撤退-」(イスラエル)
 「12」(ロシア)
※噂レベルで良し悪しを判断、で、どっちか(笑)
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Category : 2008年§2月§ | Thema : 日記 | Genre : 日記 |

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