2008年03月27日 23:10
〔米〕RATATOUILLE (2007年)
監督:ブラッド・バード
脚本:ブラッド・バード
声:パットン・オズワルト/ルー・ロマノ/ブライアン・デネヒー/ブラッド・ギャレット/ジャニーン・ガロファロー/ピーター・オトゥール/イアン・ホルム スキナー/ジョン・ラッツェンバーガー/ジェームズ・レマー ラルース/ウィル・アーネット
一流料理を夢見るネズミのレミー、彼が求めているのは残飯などではなく、れっきとした最高級の料理だった。レミーが敬愛するのは、『Everybody can cook』を信条にする、パリの五つ星レストランのオーナーシェフ・グストーだったが、彼は惜しくも他界してしまう。そのグストーの幻に誘われるように彼のレストランに辿り着いたレミーは、雑用係のリングイニに助けられる。料理の才能の無いリングイニだったが、レミーの類稀な能力を発見し、力を併せて厨房で働き始める。
鑑賞後、なんとも抜けきれない『荒唐無稽』という感覚。しかしそんな事を言い出したら、大抵のアニメだとかファンタジーだとか、もっと酷い事になってしまう。じゃあなんで?とつくづく考えてみた。恐らく、現実感と不可思議さのバランスが悪いのだろうと思う。
レミーがいっそのこと人間の言葉を話せれば、一気にバランスが良くなるような気がした。あれほど知能が高く、料理書も読めちゃうレミーが話せない?簡単にコミュニケーションが取れない方が面白いのは解るのだが、法律書類が読めてレードルが動かせるネズミなら、ボールペンで文字が書けてもおかしくないわけで、何となく製作者側の都合を押し付けられているような気がする。
パリの町、リングイニ始め人間達など、ネズミパート以外は映像も存在感もとてもリアル。とりわけ厨房の描き出しは見事で、私がこれまで見たレストラン物の中では、『パリのレストラン』『ディナー・ラッシュ』と並ぶぐらい。小道具の使い方だとか、稼動時の厨房の雰囲気だとか、製作者の中で誰か、厨房で働いていた人がいたのじゃないかしら?と思うぐらいだ。
対するネズミ達の存在が中途半端なのだ。知能が異常に発達したネズミ、だけどネズミらしさを誇示しようとしているのもちぐはぐだ。ここかしこが気になって何か釈然としない。可能と不可能の落差が激しくて、バランスが悪いと感じるのかも知れない。
あるいはただ単に、ネズミが料理をするという話自体、私が受け入れられないだけなのかも・・。
私が育った家は、母曰く『ゴキブリとネズミ御殿』。まさにその通りの場所で、彼等と『共同生活』をしていると認めざるを得ないような家だった。ネズミで性質が悪いのは、余り使わない箪笥や戸棚、納戸の箱の中等々にある『死体』だった。普段は細心の注意を払って、そおぉぉぉっと覗き込んでから必要な物を取り出すのだが、1度だけ、油断して箪笥をガラっと引き出した瞬間、だらりと伸びた・・ヤツが、、、目の前に・・・。ああ、あの衝撃は今もって消え去らない。
深夜まで勉強などをしていると、ふと目を上げたその先にネズミがチュ〜なんてのは茶飯事。目があってお互い硬直する。寝ていて頭の脇をネズミが駆け抜けるなんてのも普通にあって、とにかく『古い家』だったのだ。毎日一生懸命掃除をしてくれた祖母のせいでは談じてない。
そう言えば・・・洗濯物を溜めておくと、その洗濯物が食べられるなんて事も良くあって、洗いたいものがある場合、洗濯機に放り込む直前まで手元にキープしておかなければならなかった。
母と姉はとにかくネズミが苦手で大騒ぎなのだが、私的には虫の方が気持ちが悪く、小動物には大して恐怖心は無いつもりだったが、死体を多く見たのが苦手意識に繋がったらしい。子供の頃から確実に苦手だったのは、あの尻尾。全身毛で覆われているくせに、ニョロっと長い毛の無い尻尾。なんだかあれが妙に気持ち悪くて、出くわすといつも顔を見る様にしていた(笑)。
映画の感想なのか思い出話なのかはさておき(笑)、とにかく子供の頃の嫌な思い出が大きく作用して、『レミーが可愛い♪』などと思うよりは、リアルに再現された尻尾が気色悪くて(笑)。対応策としては身体と顔だけ見るようにしていたが、ネズミが大群で押し寄せるともうダメ。在りし日の思い出が走馬灯のように駆け抜けて、ギブアップ寸前だった。
我ながら、これほど根深い嫌悪を持っているとは思いも寄らなかった。確かに子供の頃は、あちこちに散らばるネズミの糞に迷惑を被ったりもしたものだが。。。
なんだか、汚い上に夢の無い感想になってしまって失礼。幾らアニメだとは言え、キャラクターは生理的に受け付けられるものだけを選ぶべきだなぁと実感した。お話自体はね、ピクサーらしくまとまりのある当たり障りのない面白さ。万人向けで、観て損したとは思わない堅実な造りだと思う。努力すれば夢は叶うとか、可能性は誰でもが持っているとか、そういう希望値の高いお話よね。
ぽすれん『レミーのおいしいレストラン』紹介
監督:ブラッド・バード
脚本:ブラッド・バード
声:パットン・オズワルト/ルー・ロマノ/ブライアン・デネヒー/ブラッド・ギャレット/ジャニーン・ガロファロー/ピーター・オトゥール/イアン・ホルム スキナー/ジョン・ラッツェンバーガー/ジェームズ・レマー ラルース/ウィル・アーネット
一流料理を夢見るネズミのレミー、彼が求めているのは残飯などではなく、れっきとした最高級の料理だった。レミーが敬愛するのは、『Everybody can cook』を信条にする、パリの五つ星レストランのオーナーシェフ・グストーだったが、彼は惜しくも他界してしまう。そのグストーの幻に誘われるように彼のレストランに辿り着いたレミーは、雑用係のリングイニに助けられる。料理の才能の無いリングイニだったが、レミーの類稀な能力を発見し、力を併せて厨房で働き始める。
鑑賞後、なんとも抜けきれない『荒唐無稽』という感覚。しかしそんな事を言い出したら、大抵のアニメだとかファンタジーだとか、もっと酷い事になってしまう。じゃあなんで?とつくづく考えてみた。恐らく、現実感と不可思議さのバランスが悪いのだろうと思う。
レミーがいっそのこと人間の言葉を話せれば、一気にバランスが良くなるような気がした。あれほど知能が高く、料理書も読めちゃうレミーが話せない?簡単にコミュニケーションが取れない方が面白いのは解るのだが、法律書類が読めてレードルが動かせるネズミなら、ボールペンで文字が書けてもおかしくないわけで、何となく製作者側の都合を押し付けられているような気がする。
パリの町、リングイニ始め人間達など、ネズミパート以外は映像も存在感もとてもリアル。とりわけ厨房の描き出しは見事で、私がこれまで見たレストラン物の中では、『パリのレストラン』『ディナー・ラッシュ』と並ぶぐらい。小道具の使い方だとか、稼動時の厨房の雰囲気だとか、製作者の中で誰か、厨房で働いていた人がいたのじゃないかしら?と思うぐらいだ。
対するネズミ達の存在が中途半端なのだ。知能が異常に発達したネズミ、だけどネズミらしさを誇示しようとしているのもちぐはぐだ。ここかしこが気になって何か釈然としない。可能と不可能の落差が激しくて、バランスが悪いと感じるのかも知れない。
あるいはただ単に、ネズミが料理をするという話自体、私が受け入れられないだけなのかも・・。
私が育った家は、母曰く『ゴキブリとネズミ御殿』。まさにその通りの場所で、彼等と『共同生活』をしていると認めざるを得ないような家だった。ネズミで性質が悪いのは、余り使わない箪笥や戸棚、納戸の箱の中等々にある『死体』だった。普段は細心の注意を払って、そおぉぉぉっと覗き込んでから必要な物を取り出すのだが、1度だけ、油断して箪笥をガラっと引き出した瞬間、だらりと伸びた・・ヤツが、、、目の前に・・・。ああ、あの衝撃は今もって消え去らない。
深夜まで勉強などをしていると、ふと目を上げたその先にネズミがチュ〜なんてのは茶飯事。目があってお互い硬直する。寝ていて頭の脇をネズミが駆け抜けるなんてのも普通にあって、とにかく『古い家』だったのだ。毎日一生懸命掃除をしてくれた祖母のせいでは談じてない。
そう言えば・・・洗濯物を溜めておくと、その洗濯物が食べられるなんて事も良くあって、洗いたいものがある場合、洗濯機に放り込む直前まで手元にキープしておかなければならなかった。
母と姉はとにかくネズミが苦手で大騒ぎなのだが、私的には虫の方が気持ちが悪く、小動物には大して恐怖心は無いつもりだったが、死体を多く見たのが苦手意識に繋がったらしい。子供の頃から確実に苦手だったのは、あの尻尾。全身毛で覆われているくせに、ニョロっと長い毛の無い尻尾。なんだかあれが妙に気持ち悪くて、出くわすといつも顔を見る様にしていた(笑)。
映画の感想なのか思い出話なのかはさておき(笑)、とにかく子供の頃の嫌な思い出が大きく作用して、『レミーが可愛い♪』などと思うよりは、リアルに再現された尻尾が気色悪くて(笑)。対応策としては身体と顔だけ見るようにしていたが、ネズミが大群で押し寄せるともうダメ。在りし日の思い出が走馬灯のように駆け抜けて、ギブアップ寸前だった。
我ながら、これほど根深い嫌悪を持っているとは思いも寄らなかった。確かに子供の頃は、あちこちに散らばるネズミの糞に迷惑を被ったりもしたものだが。。。
なんだか、汚い上に夢の無い感想になってしまって失礼。幾らアニメだとは言え、キャラクターは生理的に受け付けられるものだけを選ぶべきだなぁと実感した。お話自体はね、ピクサーらしくまとまりのある当たり障りのない面白さ。万人向けで、観て損したとは思わない堅実な造りだと思う。努力すれば夢は叶うとか、可能性は誰でもが持っているとか、そういう希望値の高いお話よね。
![]() | レミーのおいしいレストラン (2007/11/14) ルー・ロマーノ、パットン・オズワルト 他 商品詳細を見る |
ぽすれん『レミーのおいしいレストラン』紹介













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