This Category : 2007年☆日記☆

感動はお好きですか?

皆さん、泣ける映画って好きだろうか?
勿論私は嫌いではない。ただ、泣きたい!と思って映画を借りる事は無いし、『泣ける!』という意味不明な宣伝をしている映画で、本当に泣いた事はほとんど無い。どうも私は泣きのツボがちょいと違うらしく、役者の迫真の演技や、ふとした仕草や台詞で、ドゥォオオオオオと涙が出てくる事が多い。
ただ、映画や小説では、若い頃に比べると格段に泣かなくなってきた。これはちょっとばかり自分なりに切ない事。双方余りにも多く触れてきたので、確実に感覚が麻痺してしまっているのだ。余程の事が無いと大泣きする事はなくなった。『まぁ、こんなもんか・・・』的な(笑)。

今日本では、『泣ける映画』がブーム。つられて小説もプチ・ブームではなかろうか?特に純愛・・・。純愛は悪くは無いのだが、『純愛』『泣ける』が『売れる』最前線で謳い文句というのも、これほど続くといささかゲンナリしてくる。

かつて友人に
『『女が若くして死ぬ運命で、男は女を諦められなくて、泣き叫びながら世界中を歩き回って、その男と女が世界中ですれ違いまくって、最後に男が女の過去をこれまた泣きながら語って、ずっと死んだ女を思い続ける』ってな小説書いたらベストセラーよね!』と言ったら
『あんた・・・そんな見も蓋も無い・・・』と一掃された。
これは確かに極端(笑)な話だが、近い・・・我ながら近いと思うのだが?
あ〜、しかし可愛げ無いね、私も(笑)。

確かに大切な人が亡くなるというシチュエーションは、多くの人の涙を誘う。古くからも、たくさん生み出されてきた種類の話だ。しかしこうした物語も、一時期に集中して続けられると飽きが来る。『またか・・・』という思いが否めないのだが、それが『死』というテーマを扱っているだけに、軽んじて欲しく無いという憤慨に繋がってくる。
振り返ってみて、日本の映画でここ数年、死と愛を扱った映画がどれほど多いだろう?この多さはもう業界が、『作っとけ!やりゃぁ売れるぞ!』という姿勢であるように思えてならないのだ。宣伝文句も『泣ける』を全面に押し出した似た感じで、二番三番どころか、既に出涸らし通り越しているような?
流行はある意味大切、それを追うのは悪くは無いのだろうが・・・。

しかしその辺の流行云々を考えてみると、昔から日本人は、『泣ける』素材が好きなのだろうと思い至った。『純愛』も好きよね。日本の歴史から考えても、かつての日本人の姿から見ても、『純愛』は日本人に本来備わっている素質なんじゃないか?と思えてきた。『耐える』とか『乗り越える』とかもね。
刹那的な繋がりとか、苦難の多い生活への挑戦とか、こうした姿はかつての日本では当たり前に見られた世界。そして自由で楽観的な世の中では、もう余り出会う事の無くなった世界。だからこそ私達は、虚構の世界で求めるのかも?
これって良い事なのじゃないかと思う。実直な態度や人との繋がりを嘲笑うでは無しに、真摯に受け止めているという事。かつての日本の実直な美しい要素を、DNAレベルで求めているのかも知れない?大げさかな(笑)。
それとも現代の人達は、『思い切り泣く』という事が出来なくなっているのかも?思えば私も堪えてばかりで、涙を流すのは映画か小説によってのみだ。思い切り笑う、思い切り怒る、そうした感情の吐露は、生きていく上でとても大切な事だと思う。感情を押し殺してしまうのは、自ら不要なストレスを溜め込んでいるようなもの。『思い切り泣く』事も時に重要なことなのだ。
思い切り泣ける映画、必要性があって今、流行なのかも?

TrackBack : 0
Category : 2007年☆日記☆ | Thema : 日記 | Genre : 日記 |

気になる出版社

求龍堂という出版社名、最近良く聞く名前になった。初めて読んだのは『リヴァプールの空』。昨年の丁度今頃知った名前だ。
で、とにかくこの『リヴァプールの空』が名作中の名作!だけど作家も有名ではないし、イギリスとアイルランドの事が細かいし、第二次世界大戦も絡んでいるしで、明らかに日本ではメジャー扱いされない作品。
良くぞ、良くぞ取り上げて下さった!と、天晴れ扇子でも持って踊りたいぐらいだった。いや、冗談では無しにね(笑)。それ以来、気がつくと良く買う本がこの『求龍堂』の本。買ってから出版社に気がつくのだが、間違いなく面白そうだ!と思って買って、『あ・・・また求龍堂のだ』と(笑)。しかも本当に外れがない。今のところ外れは無い。比較的児童向けなのが特徴かな?私の好きなアレックス・シアラーの作品も何冊か出している。

この『国書刊行会』バリのレベルの高い作品チョイスは一体何なの?と今更ながらに気になって、HPにお邪魔させて頂いた。
http://www.kyuryudo.co.jp/
会社概要を見てみると歴史は古く、トップページにも書いてあるが『絵画の売買および美術書籍の出版を目的』に設立された会社だったのですねぇ。その筋では大御所とお見受けしました。
確かに、出版作品の多くは『美術系』に分類されるものが多く、HPを見ているとむしろ『文芸』の方が毛色が違うのは明らか。しかし、、、改めて出版作品を見てみると、どれもこれも『いい所』ついてる面白そうなものばかり。作品が少ないからそりゃ割合は高くなるだろうが、少数精鋭タイプで好感が持てる。

つくづく思ったのは、小説も勿論『芸術』の域なんだということ。そして、こうしてしっかり芸術を本分にやられている会社さんというのは、どの分野に置いても高い鑑識眼が養われるものなんだねぇ〜。
そのくせ、『ラスカルにあいたい』なんて本も出しちゃうあたり、お茶目さん度も感じられる。しかし今更『ラスカル』ですよ!?でも『ラスカル』は結構そぉっと人気あるのよ。でも『ラスカル』ですよ!?あのアニメって白目が無いから結構恐い顔なのよ、人間のキャラはね。このアニメシリーズでは、わりかし地味目と思うが、そこを突いて来るなんて・・・憎いわね(笑)。

なんだかねぇ、本読みとして、こういう出版社があるのって本当に嬉しい。大手には大手のやり方があるのだろうが、大手では決して出版しないだろう?と思われる作品が世界にはくっさるほど、文字通りくっさるほど!!!!あるのだ。
海外の本屋に行ったりすると、『ああ、面白そうだなぁ』と思っても、翻訳されて無いから読めないのよねぇ・・・と寂しい思いをしたりする。
氷山の一角だろうが、そんな作品が読めるのは嬉しい事。しかもどれも上質な作品だから、出版社を信じて安心して手にする事が出来る。

これからも、こういう出版社には鋭意頑張っていただきたい!大手にも勿論頑張っていただきたい!一番良いのは、私のように海外の作品しか読まないヤツは原書で読める事なのだろうが、私は日本語の美しさが好きなのです。
当たり前だ、一生かかったって、日本語ほどの理解を英語に見出せるはずが無い。翻訳は確かに原書を削ったり解釈を大幅に加えたりしているが、原書が永遠に理解出来ないんだから、私は十分満足だ!
沢山の翻訳者の方々には、感謝してもしきれない思いが常にある。骨身を削る思いを毎回されているだろうが、おかげさまで私は楽しい時間を頂いているのだ。
翻訳をして欲しいと思う作品は沢山ある。まず真っ先に・・・ロディ・ドイルの新作を、どこか翻訳出版してくれないものだろうか?買います、新書で買うと約束しますから(笑)。

TrackBack : 0
Category : 2007年☆日記☆ | Thema : 日記 | Genre : 日記 |

芸術の秋?

家のTVでは普段映画ばかり観て、ほとんど普通のTV番組は見ない。バラエティーとドラマは苦手だが、格別TV番組が嫌いというわけでは無くて、単にこれだけ映画を観ていれば、普通にTVを見る時間がないだけだ。

1週間通して、映画を観る時間を調整しても見たいと思うTV番組はたった1つ。それは、土曜の夜10時から放送される『美の巨人たち』なのだ。しかしそもそも、土曜の夜に家にいる事は余り無く・・・普段ヒマヒマのはずなのに〜!と思いつつ、実際土曜の夜は余り家にいない。。。なぜなの!?

TV番組というのは、それが長く続くほど『飽き』が来てしまうもの・・・だと思いませんか?そのため番組改革だとかで番組内容が改変されたりするが、この番組だけは、何一つ変わらずこのまま続いて欲しいと願っている。
番組開始当初から見ているので、何年ぐらいだろ?5年6年は見ているだろうか?全く飽きが来ないのだ、この番組。
世界的に有名な芸術家の、『1つ』の作品の背景を深く掘り下げていく。しかもその掘り下げ方が良い。作品に絡ませたサブエピソード(ドラマ)を織り交ぜながら、画家の背景、その作品が描かれた背景、作品の解説などを丁寧に紹介してくれる。教育的な内容かと思うが、実際は全く違ってとても親しみやすい構成だ。
世界的芸術家というと『絵画』が一般的だが、この番組では他に、陶器、彫刻などの形あるもの、建築物の他に庭園なども紹介してくれる。紹介される芸術家は世界中に渡り、これまで知らなかったような芸術家を沢山知る事が出来た。
バルセロナにあるグエル公園も、その存在は知っていたが、この番組を見て『絶対に行こう!』と決心した。ラトゥールはこの番組で初めて知ったが、実は絵画自体は以前から知っており、更には大好きな画風だったのだが、作者の名前を知らなかったのだ。この番組でラトゥールの希少性なども知る事が出来、好きだった画に更なる深みを増した気がする。
良く知っていたゴッホ、ピカソなども何度も取り上げられ、ピカソの『ゲルニカ』などはこの番組を見てその存在を知って、現地で実際に見た時に、例えようも無い感慨と達成感を味わった。
この番組で触れる1枚1枚の画、建物、その他全ての芸術作品は、番組で出会ったというその縁が私に1つの運命の芽を息吹かせ、実際に海外に行った時に特別な出会いを用意してくれる。1つの番組を見て、その延長線上に別の楽しみを見出す事が出来る。単なるTV番組の枠を超えて、私にはとても貴重な時間だ。

さてこの番組、その高いレベルの内容に加え、小林薫さんのナレーションがとにかく良い。淡々と、それでいて深みと温かみを感じる落ち着いた語り。これが無くてはこの番組の良さは半減してしまう。とにかく良いのだ、ベタ褒めだ(笑)。
ただ困った事が1つ・・・。

先日、現在六本木の国立新美術館で開催されている『フェルメール 「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展』へ行ってきた。ここで、その困った事が起こる。
フェルメールは大変興味深い画家だが、その作品数の少なさからも、ヨーロッパで実物に出会った事が1度も無い。それをここ日本で、しかもかの有名なあの女性を見られるならと、勢い込んで出かけて行った。
最近私は美術展に行くと、1つの現象に悩ま・・・いや、笑わせられる。
頭の中で、『美の巨人たち』のナレーションが始まっちゃうのだ。しかし私がその画に対して深い解釈があるわけではないので、適当にもっともらしいナレーションが始まってしまう。もちろん声の主は小林薫さん。
特に番組最後に語る締めの一言『(芸術家の名前)○○の、一枚』というヤツ、知っている人は解るでしょ?例えば『ラファエロ、情熱の、一枚』とかそんな感じね。時には勝手に画の解釈なんかも始めちゃうし、それがもう、自分でも笑っちゃう感じで続くのだ。辞めようと思うものだが、暫く無心に画を見ていると、また無意識にナレーションが始まってしまう。

この現象はそうねぇ?4年前には既に始まっていたが、より頻繁になったのはここ最近。どうやら私にとっての芸術鑑賞に、小林薫さんの声が無くてはならなくなってしまったよう。全くバカらしいと思いつつ、そうして見ている時が一番楽しみながら展覧会場を回っているらしい事に、先日とうとう気がついた・・・というか受け入れた(笑)。

TrackBack : 0
Category : 2007年☆日記☆ | Thema : 日記 | Genre : 日記 |

極貧にはキャベツ

ここのところ、変にメンタル的な日記を書いてしまったので、ちょっと箸休め(笑)に私の極貧生活の時の食事のお話。
基本的に料理は作れる。なにせ調理師学校にも通ったぐらいだ。前記したように、レストラン稼業はいまだ天職だと思っている。ただ私の料理人生は長い。しかも必要に駆られて、というのが主だったので、特に熱意を持ってやっていたわけでもない。料理は女の領分だとの暗黙の了解根強い世の中。『趣味』で料理をやっている男性の方が、格段にこだわっていて上手かったりする(笑)。
だって結婚でもしたら、妻が料理を作ってくれる!と思ってる男性多いでしょ?同じように、結婚したら2人分料理を作らなくちゃ・・・と思ってる女性も多いはずですよね?この気持ちの差が、熱意に関係してくると思うのよ。

さて、私の料理人生は小学校の低学年の頃から。その頃から訳あって祖母の晩御飯の仕度を手伝い始め、中学を卒業してバイトを始めるまでの9年間ほど続いた。従って、私の料理は祖母直伝。
その後、小遣いを自らストップし、バイトで定期代やらお昼代やらをまかなっていた為、必然的にお弁当を作り始め、それが専門学校まで続く。その後暫くは料理をする必要が無かったが、OLになってからトータルで5年間ほどお弁当を作っていた。もう、自分の作る料理は真っ平だ!との見解が強い。
作る前に味が解っちゃうのよね、だから食べる楽しみなんて全く無い。まさに命を繋ぐためだけの物。自分で作った料理に、楽しみの欠片も無くなった。

そんな訳で、常日頃から私の家での食事は粗食だ。晩御飯なのに、トーストと目玉焼きとか普通。たまにパンケーキを焼いたりもする。ポテトパンケーキにしたりもする。せいぜいがこの程度。またはパスタだ。
ちなみにインスタントは嫌いなのでソースも一応作るが、極簡単なものばかり。最も簡単で美味しいのは、オリーブオイルとニンニクを使ったあっさりしたもの。イタリア料理の利点は、調理方法が簡単だからこそ、素材が良ければ味も良い点。
そんなわけもあってに、素材だけはそこそここだわるようにしている。パンやパスタ、オリーブオイル、チーズなど、そこだけはちょいと質の良い物を用意する。調味料、スパイスの類も滅法多い。メインの食材よりもこうした基本を押さえておくことで、多様な味わいが楽しめるという事だ。

パスタを作る時、または焼きうどんとか、目玉焼きやパンケーキの添え物。ガッツでお米を炊いた時の軽いおかずなどに使える便利なメインとなる食材を常備している。値段は安く、日持ちがする、または冷凍保存できるものがベスト。
そうした事柄を考慮しての常備食材は、ツナ缶、100円で買える時に買い溜めするトマトホール缶。ソーセージ、ハム、ブロックのベーコン(このいずれか)。生活費に余裕がある時は、冷凍の海老かイカ、鶏肉(大抵は胸肉)。なぜか納豆(笑)。冷凍しておくと、お米を炊いた時に有効。チャーハンにしても美味しい。基本は、西洋・東洋問わず対応できる食材である事だ。
上記した食材は、西だろうが東だろうが、世界中の料理にほぼ対応出来るだろう。くどいようだが肝心なのはこの点で、その点から行くと野菜選びが最も難しい。
玉ねぎ、ジャガイモは比較的通用している。ナスもたまに買う。パスタにナスは良く使うし、ニンニクとショウガ、醤油とお酒でさっと炒めただけでも(夏場は自家製の紫蘇を加えて)ご飯のおかずになるし、煮びたしにしてお酢を加えると、夏場に美味しい保存おかずにもなる。保存期間も比較的長い。
しかし長年の経験から、黄金の野菜は『キャベツ』なのだ。これほどあらゆる料理に使える野菜は他に思いつかない。値段も安い、家の近所なら100円で一玉買える。しかも大きい。日持ちは他の野菜では比較にならないほど長い。新聞紙でくるめば驚くほどもってくれる。
近頃は100円均一のお店でアンチョビ缶が買えるので、ニンニク、アンチョビ、キャベツオリーブオイルで、レストランの味が再現できる・・・はず。レシピはレストランのシェフ譲りだし(笑)。
卵と一緒に炒めて醤油で味付ければ和のおかずに、ベーコンと炒めて味噌味にすれば中華に、トマト、オリーブオイル、クリームのどんなパスタにも合い、挙句刻めばサンドイッチにだって!ああ、なんて活用度満点な野菜。しかも食べ切れなければ、お酢で煮てピクルスにすれば半年はもつ。ザウワークラウトみたいなものだが、香辛料さえあればかなり安価に簡単に出来るのでお薦めだ。
我が家にはキャベツがかなり頻繁にある。特に、貧乏な時はキャベツだ。単にサラダでも食べられるし、100円で買って2週間は食べ続けられる。
ジャガイモをマッシュしてキャベツを加えれば、アイルランドの代表的な料理コルキャノンにだってなっちゃうし、千切りにしてお好み焼きの具にすれば、他に具材が何も無くても結構食べられる。夜寝る前に小腹が減った時は、マヨネーズにちょっと七味を入れてつけて食べる(笑)。

そんな訳で、今は毎日キャベツを食べている。なんて便利なんでしょう。おかげで一月の食費は1万円もかからない。キャベツ1個100円。プラス買い溜めのパスタ、(今だけは)100円の食パン、1個当たり18円の卵。ソーセージ、ベーコンあたりで半月は持つ。これでもかなりのバリエーションがこなせるのだ。
貧乏だけど、心は錦ってね・・・違うかな?

TrackBack : 0
Category : 2007年☆日記☆ | Thema : 日記 | Genre : 日記 |

ちょっと後ろ向きの決意

決意、というほどのものでは無いのだが、今回仕事を探していて、思い至った事がある。以前友人の紹介を介して就職して、それがあっけなく終了してから1年。あの仕事が決まった時は、もうこれが最後の就職だと思っていたのに。。。
その後追われるようにして慌てて決めた派遣の仕事、そんなもんだから、当然納得がいかない思いが燻っていた。
レストラン稼業から足を洗って早十ウン年が経ち、天職だと心から思っていた仕事への想いを断ち切れなくて色々と思い悩んだ日々だった。とにかく仕事が楽しくて、自分に自信を持っていられたあの頃。仕事のために学ぶことも苦ではなく、専門的な分野にもどんどん意欲を持って入って行けた。
レストラン稼業とは、サッカー好きがプロの選手を目指すように、演技好きが役者を目指すように、私にとっては『好きな事をしてお金が貰える』仕事だった。
しかし、20代も半ばを過ぎる頃には、段々と不安を感じ始めた。自分の仕事に誇りが持てなくもなってきた。
腰の故障が決定的になってサービス業から身を引いたが、丁度その頃に、金にはならないが興味のある事が、私の中では爆発寸前に上り詰めてもいたのだ。要するに、自分のために時間を使う。
一度その生活を味わってしまうと、抜け出すのはなかなか難しい。当たり前にカレンダー通りに休むこと、仕事中に座っていられること、客と厨房の間に立って、日々ストレスに晒されなくても済む、気楽なOL人生。身長165cmもあるのに42kgまで痩せてしまった強大なストレスから開放された世界は、まさに天国だったのだ。
しかし気持ちは空虚なまま。いやそれでも、レストランで働くのと同じように、何か才能を生かして満たされる仕事があるはずだと、悶々と悩みぬいた日々だった。そもそも『サービス業』として、人のお世話をする仕事が好きな私。思いつくのはどれも、辛い・薄給・休み無しの3重苦のものばかり。

そこで、今回ふと思ったのだ。いや、思ったというか殆ど啓示。ずずっと前の記述に戻って・・・『何か才能を生かして満たされる仕事があるはずだ』・・・この『才能』ってなんだろう?
世の中多才な人が大勢いる。自分にあった仕事を見つけて、興味を持って生涯現役で生きる人もたくさんだ。上を見続ければそりゃ、手本としたい人は山ほどいる。もちろんそうした人達は、そのための努力を惜しまないが、いやちょっと待ってくれ、私だって、レストランで働いていた頃は『勉強家』と言われていた。
ソムリエの勉強をしたり、毎年のお酒の年鑑を買ったり、食材の本を揃えて調理方法を勉強したり。もちろんサービスのための勉強も欠かさず、笑顔の練習を鏡の前でしたりしていた。これだって重要なんですよ、ホント。
きっと、私の才能はたった1つだけだったのだろう。無駄に無い才能や情熱を作りだそうとしても、それは所詮無理なお話。と思い至ったのだ。

友達がひとかどの人生を送りつつある今、私はそうした人生を送れないところまで来てしまっていると実感した。しかもその人生は、自分から選んだ道だったのじゃないだろうか。普通に大学に行って、普通に就職して、文句たらたら会社勤めを続けていれば、今頃は立派にボーナスを貰って給料も細々貰って、それなりに有意義な人生だったろう。ただし、そもそもそんな人生念頭にも無かった私だ。きっと酷く文句ばかりの人生だったろうと想像が付く。
手に入らない人生に憧れて、あり得たかも知れない人生を後悔して。それならば、自分で追い詰めたこの人生、それでも良かったと思える気がし始めた。
多才な人は沢山いる、しかし才能が無い人だって、、、悲しいかな世の中には沢山いる。まさか自分が『無い』カテゴリーに分類されるなんて!そう思えないのが人間だ。いやむしろ、そう思ってしまってはいけないのだろう。
だけどね?無い才能を捜し求めて、希望ばかりが膨らんで、常に選択を間違えているというのも考え物。ここは1つ、『あたしににゃ才能なんて無いんです!』と胸を張ってしまえば良いのじゃなかろうか?凡人以下でも良いですよ。

そらそう思ったら、気持ちが大分軽くなった。これまでは、世間に胸を張れる仕事を求めていた。基盤には『人と比べて』見栄えの良い仕事、というのがあった。その上で、自分の才能を生かせる仕事を探していた。
これからは、胸を張れる人生を送れば良いんじゃないの?私はどうも、『お金=人生の成功』と思いがちだ。それはあながち間違えてはいないだろうが、人生の成功なんて、自分が決めればそれで良いじゃない。
こう考えると随分と後ろ向きな思考に思えるが、無駄に悪足掻きをしているよりはよほどマシだと思えてきた。背伸びして手に入らないものを当然のように探していると、時間はどんどんと過ぎていく。いるべきでないフィールドにしがみ付こうとすると、きっと人生は失敗する。
『ひとかど』の人間になりたいと思って生きてきたが、じゃあその言葉の意味はなんだろう?有名な会社で長年堅実に働いて、良い仲間や家族に恵まれて、それはもちろん立派な『ひとかどの人生』。極端だけど、サーカスの団員になって世界中を回る。将来は不安定かも知れないが、自分の好きな事をやって人々を楽しませて、それだって『ひとかど』。きっとそんな人は、もしかしたら貧乏かも知れないが、自分は満足の行く人生だったと、曇りなく思えるはずだ。

私はこれまで、こと芸術の世界に生きる人を『凄いなあ』と思ってきた。絵を描いたり、詩を書いたり、それで生きていこうとしている人。だって、保証が何もないじゃない?信じられるのは自分だけ、たとえ現在人気があったとしても、一寸先は全く見えない人気稼業だ。しかしそれでも、きっとやり遂げた人は胸を張るだろう。これが私の人生だったと、言い切る強さがあるだろう。もしも一生芽が出なかったとしても、自分が選んだ人生だから。もしかしたらその選択に、才能が伴っていなかったとしても。

私の人生も、そんな感じで行こうと思う。ちょいと年を食ってしまったが、純粋にやりたいと思う金にならない事もして、細々生きて行ければ。とりあえずは常勤の仕事を見つけて、そして、目指すは・・・ムフフ、憧れのあの仕事を、若者に混じってやってみようかと画策している。

TrackBack : 0
Category : 2007年☆日記☆ | Thema : 日記 | Genre : 日記 |

勝手な縁で映画『ヘアスプレー』

旅行から帰ってきて、相変わらず仕事探しの日々。。。ってもう、半月が経過・・・ヤバくないのか!?大丈夫なのか???と、、、、。
大丈夫なわけありません。無いのですが、全く危機感が無いのはきっと、恐くて預金通帳が見られないから。。。
焦って仕事を決めたくない!とかほざきつつ、今日初めて『そうか・・・職安って手も、あるんだ。。。』と思い当たるぐらい、なんというか、やる気なしの日々。

そんな中、どうでも良いような、観てもいない映画のお話(笑)。

近日公開される映画『ヘアスプレー』。ちょっぴり(いやかなり!)おビッグな女の子が、歌って踊って活躍しちゃう全米で大ヒットした(そうだったか?)、舞台は60年代なれど、今時のミュージカル映画。
どうも、映画との出会いというのもこれまた運命的なものがあり、『トランスフォーマー』のような、鳴り物入りの超大作であっても、全く話題が入ってこないものもあれば、この映画のように、全米公開時から何かと耳に入ってくる作品もある。
映画の大小は余り関係ないらしい。この映画の場合は、とかく今大宣伝を打っているというのもあるが、それ以前でも『もう、解ったから!』と言いたいぐらい様々情報が入っていた。

初めてこの作品の事を知ったのは、やはりと言えばもちろん当然のように、ジョン・トラボルタが『お母さん』役、という突拍子もない話題と共に。
で、当然、『なんで?』と思ってしまったわけだ。歌って踊れるからか?とも思うが、あれだけ特殊メイクする(男性だから当たり前だが)なら、普通に歌って踊れる女優でも十分じゃないか?とね。私の中ではもう、話題作り以外あり得ないだろうと(笑)。

主役トレーシーの座を射止めたのは、1000人の中から選ばれたというシンデレラ・ガール。『全くのド素人』というのを徹底的に押しているように思えるが、こうした『全くのド素人』との触れ込みは、大抵裏がある。
このニッキー・ブロンスキーという彼女も、ドラマとミュージカルの訓練は受けていたそうだ。と、この辺の事は公式サイトに書いてあったこと。アメリカでは、学校で訓練を受けたぐらいじゃ、『ド素人』と言ってしまうのだろうか?

大体このプロットにきな臭さを感じてしまう。アメリカは、日本なんて足元にも及ばないくらいの肥満大国。それゆえに、勝手な話だとは思うが、肥満には結構厳しいと聞く。自己管理能力の欠如、また単純に見苦しいからという理由でも、就職などを拒否されるケースもあるそうだ。
そんな国に、『ビッグだって良いじゃない!』と宣言されても、『ウソお付なさんな!』と言いたくもなる。大体、明るくて性格も良くて、実直でパワフルなトレイシーと、その隣で可愛さ全開でニコニコしている、アマンダ・バインズ演じるトレーシーの友人どちらを選ぶ?と聞かれたら、100人中の答えはほぼ予測がつくと思われる。ああ、、、自分でも、夢のない事を言っていると思うのだが、、、本音。

あ〜〜、さて、毒づいた後はフォローを(笑)。

まず気になってしまうのは、いや、勝手な意見とは思うが、これほど『ビッグ』をネタに話題になったニッキー・ブロンスキーに、その後の幸福な展開がありますように。やはりどう考えても、主人公の友人以外の役は難しいと思う。
いみじくもキャシー・ベイツが語ったように、『年を取って太めになったほうが私は幸せ』という例もあるように、長い息で活動は出来ると思うのだが。
しかしまだ若い!激痩せしても面白いかも?いやいや、この映画で共演しているクイーン・ラティファのように、その他ぽっちゃりタイプの女優のように、活躍の場はきっとあるはずでしょう。個人的には大注目。

前途した通り、アマンダ・バインズがめちゃくちゃ可愛い!ドラマでは見たことがあるのだが、その時は別に・・・普通じゃないか?と思ったのだが、考え変えた。とんでもなく可愛い。特にこの役では地味な感じで素の可愛さが見える。
バイオグラフを読んでみると、もともと多彩で幼い頃から活躍している女優さんだそうで、おまけに歌もダンスも上手いということがこの映画で立証されたわけか。今後が非常に楽しみな女優さんだ。
ついでにもう1人、ミシェル・ファイファーの美しさにもクラクラした。この映画では元ミス・ボルチモアだかなんだかのセレブ奥様を演じているらしいが、美しさ全開。とにかく作り上げられた美しさだが、そんなこたどうでもよろしい!綺麗過ぎ。

ディズニーのTVM『ハイスクール・ミュージカル』で一躍有名になったザック・エフロンも、これまた似たような学校の人気者の男子生徒役で出演。小憎らしいぐらい綺麗な顔をして、歌もダンスも上手い若手俳優。しかしその演技は、、、まだまだでしょうかね。偉そうで失礼!
あれほど綺麗な顔なら、若きジョン・トラボルタが陥った画一的なイメージ症候群に悩むこともないだろうし、普通に将来が見える役者だ。ふふ、、、世代だろうか、、、。母親役のジョン・トラボルタの方が好きだ(笑)。
私は断然『グリース』の『サタデー・ナイト・フィーバー』の、そして一番のお気に入り『ステイン・アライブ』(監督シルヴェスター・スタローンなのよ、評判は余り良くない映画だが・・・)のジョン・トラボルタが好き。あの泥臭さが全くなくて、情熱的な印象もない。無菌室みたいな美男子だよね、ザック・エフロンって。
ついでにどうでも良い話だが、ジョン・トラボルタが『ダイエット宣言』をしたのは知っていたが、本当に痩せていてビックリ!こちらは役柄と大きくかけ離れているが、鏡に映った自分の醜い姿にショックを受けてダイエットを決意したとか、しないとか?

そして、大分下になってしまったが(笑)、個人的に大注目なのが、トレーシーの憧れるTV番組の看板であるコニー・コリンズを演じるジェームズ・マースデンなのだ。ああこの顔、60年代にピッタリじゃないの!おまけに歌も上手いんじゃないの!やっと、やっと日の目が・・・。
とも言えない配役なれど、はまり役なのは見て明らか。『X-MEN』シリーズではあんまりな扱い、『きみに読む物語』でもどこか冴えない役どころ。『ズーランダー』・・・出てたっけ?などなど、出演作は多いけど、いまいち印象の薄い俳優。
美男子なのに勿体無い・・・。私はこういう、ちょいと冴えない役者が猛烈に気になるタイプ。とにかく『X-MEN』の扱いが・・・酷すぎよね。
なんだかハチキレた感がある演技で、彼のシーンに勝手に大注目なのだ。

ビッグな妻と娘を溺愛する、ちょっと頼りない父親役というのをクリストファー・ウォーケンと、恐ろしいほどのナイス・キャスティングで見せてくれるそうだ。これまた楽しみ過ぎる演出。ちなみに、こうした『悪役面』で良い人をそつなく演じる役者も、私はかなり好みなのである。ウィレム・デフォーしかり。
とまぁ、役者だけ取り上げてもかなり見所満載の映画だ。アリソン・ジャネイも出てる、つか、ベン・スティラーのお父さんも出てるじゃないの!

お話も、単なる青春・ロマンス映画かと思いきや、冒頭から黒人差別問題をはっきりと打ち出しているらしい。こうした映画なのできっと、変にくどく重くもならずに、重要な事をしっかり伝えてくれる作りになっているだろう、と想像する。
楽曲も今風で楽しく、コメディ要素とアメリカが常に抱えてきた重要な幾つかの問題を適度にブレンドさせた良質な内容だろうと思われるので、見る価値は十分にあるはず。とこれも予測に過ぎないのだが(笑)。
まぁ私は多分、というかほぼ確実に、DVD待ちだろうなぁ〜?職なしだし(笑)。

TrackBack : 0
Category : 2007年☆日記☆ | Thema : 日記 | Genre : 日記 |

プロフィール

hiyo

  • Author:hiyo
  • たった二つの趣味、映画と読書を中心に、日記を書いてみたいと思います。
    最近、自分の時間を充実させたいな、と結構真剣に思っていたりして。文章を書くのも結構楽しいし、誰かが通りすがりに読んでくれたら、嬉しいかな、とか思っている。


Now on-line

現在の閲覧者数:


Thanks for visiting


カレンダー

09 | 2008/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


カテゴリー


リンク

このブログをリンクに追加する


最近のイチオシ!

ここ最近でイチオシの作品です


おすすめ!Novel

現時点でお薦めの3作品を紹介しています。

いい小説に出会ったら、入れ替わります♪


おすすめ!Movie

現時点でお薦めの3作をご紹介しています。

いい映画に出会ったら、 入れ替わります♪


Last fm

Weekly Top Artists


ブログ内検索


7&Y


amazon


天気予報


-天気予報コム- -FC2-


RSSフィード


Copyright © * WanderLust *=memorandum for me= All Rights reserved.
Designed by サリイ  featuring "AK-HalloweenParty" from あくび印
ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ